相続コラム

さて、一人に対して年間300万円の贈与を10年間続けたとします。

贈与税額19万円×10年間=190万円

10年間で計190万円の贈与税を納付することになります。
これに対し、将来発生する相続税はどれだけ節税されたのでしょうか。

300万円の10年分ですから、3,000万円の財産が減少したことになります。
ご本人の贈与前の財産が2億円だとすれば、贈与後は1億7千万円です。
相続人の数が子3人であると仮定すると、

【贈与前】
(2億円?基礎控除額4,800万円)÷3=50,666千円
50,666千円×30%?700万円=8,199,800円
8,199,800円×3人=24,599,400円

【贈与後】
(1億7千万円?基礎控除額4,800万円)÷3=40,666千円
40,666千円×20%?200万円=6,133,200円
6,133,200円×3人=18,399,600円

【節税額】
24,599,400円?18,399,600円=6,199,800円


上記節税額から納付贈与税額を差し引くと、
6,199,800円?1,900,000円=4,299,800円

実に430万円弱の節税となります。


このページの先頭へ戻る